建国記念の日
皆様、おはようございます。
本日はバレンタインで印象が薄れがちな国民の休日「建国記念の日」であります。
ところで読者の皆様は、今日が何を持って建国記念日としているかご存知でしょうか?
明治政府が出来た日?それとも戦後、日本が独立を取り戻した日?
いえいえ、実は日本神話の登場人物である初代天皇の神武天皇の即位日なのです。
この神武天皇ですが、なんと古事記の記録上137歳まで生きたとされるスーパーお爺ちゃんでした。
現代の世界最高齢記録保持者「ジャンヌ・カルマン」122歳164日で死去している事を考えるともはや人間を辞めていると言っても過言ではありません。
さて、そんな神武天皇が活躍する日本神話「古事記」「日本書紀」には、
浮気しまくりで全国に180人子どもを作った神様や
客人にゲロやう○こを食事に出した女神など
正直、21世紀の価値観では「お前犯罪者だろ?」ってレベルの神様も多々居ます。
せっかくの建国記念日なので、今回は日本神話の中でも特にぶっ飛んでる神様を紹介したいと思います。
紹介の前に・・・
A.「古事記」「日本書紀」ってどんな物語?
Q.「天皇家は日本を作った神様の末裔なんで大切にしましょうねー」って話です。
イザナミ
日本を作った国生みの女神。
火の神様カグツチを産んだ時の女陰への火傷が原因で彼女は死亡してしまいます。
その後、イザナミを忘れられない夫イザナギが黄泉の国へ迎えに来るのですが、「私の姿を覗くな」と言ったきり、何故か彼女は姿を現しません。
最初は会いたい気持ちを我慢したイザナギも出来心からついイザナギの姿を覗き込んでしまいました。
するとあの美しかった女神も黄泉の国の影響で蛆まみれのおぞましい姿になっていました。
恥ずかしさのあまり激高した彼女は、最愛の夫であったはずのイザナギを殺そうと彼を追いかけます。
が、結局イザナギに黄泉の国から逃げられてしまいます。
↑天瓊を以て滄海を探るの図(小林永濯・画) Wikipediaより
まあ、ここまではイザナミは可哀想な女性で終わってしまいます。問題はその後です。
なんと逃げ切った彼に対し
「お前の国に住む者を1日1000人殺してやる」
と呪いをかけてしまうのです。
おい、ちょっと待てとw
その言葉通りに計算すれば1ヶ月で3万人、1年で36万5000人と旧約聖書の悪魔もドン引きレベルな殺害数になります。えぇ・・。
また彼女が殺そうとしているのは、自分の身体から生まれた子孫達の事なのです。マジかよ・・・
とまあ、彼女の呪いが今でも続いている故に我々には寿命があるのです。やれやれ。
山幸彦(やまさちひこ)
初代天皇・神武天皇の祖父にあたる神様。海幸彦なる兄がいます。
ある時山幸彦は海で漁がしたくなり、嫌がる兄の海幸彦から半ば強引に道具を借ります。
いざ揚々と海に漁に出かける山幸彦。ところが兄に借りた道具を無くしてしまいます。
兄は当然ご立腹。そして、弟は海中の龍宮城へ逃げてしまいます。
まあ、ここまでならまだ「あるある!」で済まされる話であります。
↑骨で作られた石器時代の釣り針 Wikipediaより
竜宮城の姫「トヨタマ」と結婚し、幸せ一杯の山幸彦。
三年後、彼はふとした事で兄の事を思い出し大きなため息をつきます。
その様子を見て心配した義父「ワタツミ」に、新郎は過去の道具紛失事件を相談しました。
ところがどこでどうなったのか、
「よっしゃ!海幸彦ぶっ倒そうぜ!」
と、彼は恩を仇で返すべく兄に多数の軍勢を送り、ついには屈服させてしまいます。ひどい・・・。
興味深いことに旧約聖書にも「カインとアベル」という不条理な兄弟争いのお話があります。
スサノオ
最後にヤマタノオロチ伝説で有名な「スサノオ」を紹介したいと思います。
世間では英雄として有名な彼ですが、実はとんでもない曲者です。
まず、マザコンです。とんでもないマザコンです。
実は最初に話したイザナミの息子なのですが、イザナミは死んで黄泉の国にいて会えません。
父イザナギに任された仕事を放置し、「かーちゃんに会いたい」と毎日のように泣きじゃくる日々。
↑神楽演目:大蛇(おろち)でのスサノオ Wikipediaより
結局親父に勘当され、姉の「アマテラス」のいる高天原にかくまってもらいます。
が、スサノオは狂っていました。なんと居候の身分で
神殿でウ○コを撒き散らしたり、
アマテラスの田んぼをぶっ壊したり、
皮をはいで殺した牛を織物小屋に投げ込んで、織女をショックで殺害する
など、暴虐の限りを尽くしました。
初めは大目に見ていたアマテラスも織女が死んだ際にブチ切れ、とうとう天の岩戸に引きこもってしまいました。
退治失敗してヤマタノオロチに食われれば良かったのに・・・
おわりに
皆様、いかがでしょうか?
日本はこのような異常精神者とも取れそうな神様らによって作られたのです。
今の日本人が世界に誇る?「HETAI」文化も古の時代からのDNAなのかもしれませんね。
by.ひだりゅー
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