エッセイ

恥の文化と過労死についてのエッセイ

投稿日:2017年2月2日 更新日:

日本文化は『恥の文化』とはよく言ったものである。

この言葉はアメリカの人類文化学者であるR.ベネディクトが著した「菊と刀」という本の中で日本文化を表した言葉だ。

この本によると、日本人は「常に周りからどう思われるか」を念頭に置いて行動するだとか。

特にルール違反や罪を犯すなど、悪いことをした時の考え方に恥の文化が表れてくる。

 

スポンサードサイト

 

さて、僕はこれまで多くの外国人(フランス人、韓国人、オランダ人、ロシア人、アメリカ人、中国人などなど)と仕事をする機会があったのだが、彼らにはこの恥の文化というものが当てはまらない機会が多いこと多いこと。

特に接客業で彼らと一緒に仕事を組んだ時、それぞれの文化の差異に目を丸くしてしまうことが多々ある。

勤務時間中の無駄話なんてまだ生ぬるいもので、グラス破損などで怪我した客への謝罪の言葉が無かったり、レジの中でゲームしながら接客していたりなんてことも。

また、製造業の世界でも、北海道のシャケ加工工場で工具を持ったロシア人が暴れだすなんて珍事件があったそうな。

ちなみに原因は仕事中に飲酒をしたことへの注意が気に食わなかったらしい・・・ええっ?

まあ批判的な書き方をしたものの、一歩引いて考えてみると案外日本人が特異なだけで、もしかしたら世界ではこれぐらいはっちゃけているのがスタンダードなのかもしれない。


 

ここ最近、電通社員であった高橋まつりさん(当時24)の事件など、過労死の特集ニュースを目にする機会が増えてきた。

「過労死白書」では、2015年12月から2016年1月の間に22.7%の企業で月80時間の「過労死ライン」を超える残業を行っている事が公表された。

日本の労働者の21.3%が週に49時間以上の労働をしており、これはアメリカの16.4%やイギリスの12.5%、フランスの10.4%を上回る数字に。

また「Karoushi」が日本発の言葉して世界共通語となった話は、日本人として悲しい限りである。

では、なぜ日本人は過労死しやすいのか?

自分の半生を踏まえた上での現段階での回答としては、日本人独特の思想形体・・・

つまり、「恥の文化」が原因だと思っている。

日本人は、自分の内面的な考えよりも他人からの評価を優先する傾向が見受けられる。

これにより、多少の無理難題ならこなそうとしてしまう。

それが徐々に自分のキャパシティを超えたことをしようとする。

なぜか?出来ないことが恥ずかしいから。そして、より周りに認められたいから。

気持はよく分かる。俺も日本人だからね。

 

スポンサードサイト

 

恐らくではあるが、たとえ労働法案を改定したところで日本人に「恥の文化」が根付く以上はサービス残業や過労死などの問題は解決できないと思われる。

じゃあ、どうすればいいのかと言えば、外国人労働者の様にもっと大らかにかつ大雑把さを取り入れていくべきだ。

日本は島国ゆえに中々そういった外国文化に触れる機会があまり無い。

だから、追いつめられた時の選択肢が狭い。

アクセルを緩めれば助かるのに、それがわからないからより右足を踏み込んだ挙句、壁に激突してしまう。

交通事故発生・・・死傷者1名。傍観する会社。野次馬の社会。悲しむ家族。


 

正直個人的には日本の移民受け入れは反対派なのだが、自己犠牲の精神面を打破する目的を考慮した上では、移民政策も割と有りなのかもしれない。

(まあ、日本の産業が大打撃を受ける可能性も高いが)

もしくは、もっとホームステイや留学などの制度を発展させるのも良いかもしれない。

まあ、何はともあれ、これを読んでいるブラック企業に務めるあなた。

自分をもっと赦してあげてください。

by.ひだりゅー

スポンサードサイト

↓コメントやシェアして頂けると励みになります!

スポンサードサイト

-エッセイ
-, ,

Copyright© ひだりゅー通信局 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.