僕らは、今、歴史的瞬間を目の当たりにしています。
そう、イチロー(本名:鈴木 一郎)選手の日米通算安打記録のことです。
出典:Wikipedia
2016年6月16日現在、イチローの日米通算安打数は4257本となりました。
これはメジャーリーガー「ピート・ローズ選手」の4256安打を抜く世界新記録であります。
今回は、そんなイチロー選手の
・今後なし得るであろう記録
・かつて成し遂げた記録や偉業
について紹介していきます。
では、どうぞご覧下さい。
イチローが今後成し得る記録
プロ通算安打数世界記録更新
日本での1278安打と米国の2780安打を足した通算4256安打は世界記録であります。
残念ながら、メジャーリーグ内では参考記録扱いになるそうですが、それでもプロ選手としての世界記録保持者には変わりありません。
メジャーリーグ通算3000安打
メジャーリーグの選手には、
・3000安打クラブ
・500本本塁打クラブ
・300勝クラブ
といったくくりがあり、このメンバーは野球殿堂入りが確実視されます。
通算3000本安打は、130年以上続くメジャーリーグの歴史でも未だ29人しか達成しておらず、こちらはアメリカでも快挙として取り上げられること間違いないでしょう。
2016年6月16日現在で、イチローのメジャー通算安打数は2981本。
あと19本でイチローも名誉ある3000安打クラブの仲間入りとなります。
日本プロ野球リーグで達成した記録
1994年・日本史上初のシーズン200本安打を達成(210本)
登録名を鈴木一朗からイチローに変更した1994年。
4月から振り子打法でヒットを量産し、日本史上初のシーズン200本安打を達成しました。
最終的に210本まで記録を伸ばし、当時の日本新記録になりました。
この成績を受けて、日本プロ野球史上最年少でシーズンMVPを獲得。
2015年、西武の秋山 翔吾選手の216安打に国内首位の記録を譲りましたが、現在でも国内第3位の記録となっています。
1995年・打者五冠王
1月17日、6,434名の尊い命を奪った阪神淡路大震災が発生し、オリックスの本拠地神戸は壊滅的な被害を受けました。
イチローは震災からの復興を目指す「神戸のシンボル」的存在として大活躍します。
日本プロ野球史上前例のない打撃タイトル独占(六冠王)にあと一歩まで迫る「打者五冠王」(首位打者・打点王・盗塁王・最多安打・最高出塁率)を獲得。
打点王と盗塁王の同時獲得は日本プロ野球史上初(現在も唯一)。
全試合フル出場での首位打者は王貞治(1969年)に次ぐ史上2人目の快挙であります。
イチローらの活躍もあり、この年オリックスは悲願のリーグ優勝を達成しました。
1996年・月間48安打
8月にプロ野球記録となる月間48安打(月間打率は.475)を記録。
この年には他にも、
・猛打賞(1試合中に3安打以上を記録した選手に対して贈呈される賞)を当時の日本プロ野球新記録である26回受賞。
2016年現在でも日本プロ野球歴代3位にランクインされています。
・1試合4安打を8回記録(達成当時、日本プロ野球新記録。現在はパ・リーグ記録)
などの偉業を成し遂げました。
1997年・216打席連続無三振
6月に「209打席連続無三振」の日本プロ野球記録を樹立。
その後の対日本ハム戦で下柳剛から三振するまでに、記録を「216打席連続無三振」へと伸ばしました。
2000年・シーズン打率.387
打率3割を超えれば1流とされるプロリーグ。
日本プロリーグの最後の年、イチローはパ・リーグ記録でもあるシーズン打率.387をマーク。
これは、日本全体で見ても1986年のバース選手(阪神)の.389に続く歴代2位の記録となっています。
ちなみに歴代3位もイチローです。(1994年の.385)
2000年・通算7度目の首位打者
安打数こそ153安打にとどまり最多安打を逃しましたが、日本プロ野球記録である通算7度目の首位打者に輝きます。
この年には、
・6年連続となる最多敬遠(パ・リーグ記録)
・2年連続通算5度目となる最高出塁率
・7年連続通算7度目となるベストナイン・ゴールデングラブ賞
をそれぞれ獲得しました。
米国メジャーリーグで達成した記録
2004年・シーズン最多安打記録(262本・世界記録)
この年、84年間破られることのなかったジョージ・シスラーのシーズン安打記録を5本上回る262安打を放ちました。
これにより、イチローはヒットの世界記録を更新。
これを受け、日本政府から国民栄誉賞を打診されたそうです(イチロー本人は固辞)
2004年・月間67安打(非公式)
8月に球団記録のアレックス・ロドリゲス選手の月間54本安打を更新し、68年ぶりにロイ・ウェザリー選手の月間56本安打のタイ記録に並びます。
残念ながら世界記録であるタイ・カッブ選手の月間67本安打には届かなかったのですが・・・
実は、7月18日から8月17日の間に彼と並ぶ67本のヒットを打っていました(この間の打率は.508)。
2007年・オールスター初のランニングホームラン
7月11日、7年連続で出場したオールスターゲームにおいて、オールスター史上初のランニング本塁打を放ちました。
同試合ではこのランニング本塁打を含む3打数3安打2打点を記録し、オールスターMVPを受賞。
2007年・連続盗塁記録 45盗塁
シーズンを跨いでのアメリカンリーグ連続盗塁成功記録(40連続)を45まで伸ばしました。
ここからあと5連続成功していれば、ビンス・コールマン選手が持つ連続盗塁成功50のメジャー記録さえも更新していました。
2010年・10年連続200安打
6月23日に10年連続200本安打を達成。
通算でのシーズン200本安打はピート・ローズと並ぶ大リーグ史上1位タイ記録。
そして、10年連続200本安打となると、前人未到の大リーグ新記録となります。
シーズン終了時には「打率3割」「200安打」「オールスター選出」「ゴールドグラブ賞」の連続記録を10年と伸ばしました。
そして伝説の2009 WBC決勝
イチローが凄いのは記録だけではありません。
ここぞという時に、しっかりとチャンスを掴む度胸を持っています。
それを象徴するのが、2009年のWBC決勝でしょう。
対戦相手は韓国。
3-3のまま延長にもつれ込んだ10回表。
日本に2アウト2,3塁、勝ち越しの大チャンスがやって来ました。
この打席でチームが世界一になるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
そして、バッターボックスに立つのは・・・チームリーダー・イチロー!
が、2ストライク2ボールまで追い込まれてしまいます。
もはや、これまでか・・・
日本中がそう思ったその瞬間、奇跡は起きました。
イチローはランナーを2人生還させるタイムリーヒットをセンターに放ちます!
これが決勝点となり、日本はWBC世界一へと輝きました。
このようにイチローは常人じゃ耐えられないような重いプレッシャーの中でも、ファンの期待に応えるの力と心を持ち合わせているのです。
終わりに
以上が、イチロー選手の記録・伝説の紹介となります。
彼にまつわる偉業はまだまだたくさんありますが、書き出せばおそらく本10冊は出せちゃうのでこれくらいにしておきます(笑)
皆さんもこの日本が世界に誇る偉大なる侍を一緒に応援してみませんか?
by.ひだりゅー
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